手紙の書き方やマナーに関しては日本人であっても苦労しますが、海外の方だとなおさらです。
しかし、感謝の気持ちを伝えたいときや謝罪をしたいときに日本式の手紙の書き方を知っていると、スムーズに問題に対処できます。
そこで今回は手紙を書く際の日本でのマナーについてご紹介します。
□手紙の書き方とは
手紙を書くといっても細かいルールまで気にしていては埒が明かないですよね。
そこで今回は基本的な型をお教えしたいと思います。
日本で手紙を書く際は基本用紙を縦向きにして使います。
構成の要素としては前文、主文、末文、後付けの4つに分かれます。
この型はどのような内容を書くにしても基本となるため、忘れないようにしましょう。
前文では季節に合わせた挨拶や相手の調子を尋ねる文章を書きます。
しかし、例外として謝罪をした手紙では挨拶を飛ばして単刀直入に謝罪の意を伝える方がいいでしょう。
そして、主文の最初で手紙を書いた理由や要旨を端的にまとめます。
こうすることで手紙を受け取った相手もどうして手紙が送られてきたのかを理解できますよね。
末文では前文で使用した時候の挨拶に呼応する文言を添えましょう。
そして、最後に宛名や日付といった情報を書き足して終わりです。
前文や末文で使われる表現の中には、手紙特有の言い回しが複数あって最初は困惑するかもしれません。
すべて覚える必要はないため、自分のお気に入りの定型表現を見つけてはいかがですか。
□手紙での挨拶とは
日本の手紙において時候の挨拶は読み手に季節や風流さを感じさせる大事な役目を果たしています。
春夏秋冬それぞれにあった挨拶をすることで、単なる手紙でも芸術性のあるものに変わります。
慣れない頃はインターネットで調べた慣用句を使う方が無難ですが、慣れてきたらオリジナルの時候の挨拶を書いてみても喜ばれますよ。
また、その表現の種類は季節によって変化するだけでなく、送る相手や手紙を書いた目的によっても変化します。
友人同士の手紙のやり取りでは堅い表現ではなく、カジュアルな言葉を使用してみるのもいいでしょう。
□まとめ
今回は日本で手紙を書く際のマナーについてご紹介しました。
便箋の使い方や基本的な構成に従っている限りは手紙を受け取った人も違和感を覚えることはありません。
しかし、自分が相手に手紙を出さなければならない理由や相手によっては、時候の挨拶や手紙の中で使用する表現には気を付ける必要があるため注意が必要です。