日本の伝統的なスポーツというと、皆さんは何が思い浮かびますか。
柔道や空手を始め、日本の伝統的なスポーツは数多く存在します。
それらのスポーツは時々、武道として一括りになりますが、それはこれらのスポーツに共通した理念があるからです。
そこで、今回は日本の伝統的なスポーツについて紹介します。
□日本の伝統的なスポーツについて
日本の伝統的なスポーツといえば、相撲、柔道、剣道、空手道が特に有名ですね。
以上の伝統的な4つのスポーツについてそれぞれ紹介します。
まずは相撲です。
相撲は江戸時代から庶民に普及したスポーツで、今ではモンゴルを中心とした海外出身の力士も増えました。
相撲は日本書紀にも記載されているほど、古い歴史がありますが国技となったのは1909年に両国国技館が完成したことがきっかけです。
世界的にも知名度と人気があり、世界へ発信されているスポーツです。
次は柔道です。
柔道は、1882年に嘉納治五郎が現在の東京で指導をしたことで始まりました。
投げ技、固技、当身技を主体としたスポーツで、中学校や高校の体育の授業でもよく行われています。
オリンピック競技としても有名で、アジアだけでなくヨーロッパやブラジルなどにも広がりを見せています。
精神を鍛えることを目的としており、投げや受けだけではありません。
それから剣道です。
かつて刀で戦っていた武士の名残がスポーツになりました。
剣道は防具を付けて竹刀をもち、相手と戦うスポーツです。
柔道ほどではありませんが、同様に体育の授業で行われています。
最後に空手道です。
空手は琉球で、当時頻繁に出没していた海賊から身を守るため生まれたもので、それから日本全土に広まりました。
空手では、型と組み手の2種類があります。
型は個人の動作の動きを見る種目で、組み手は実際に相手と組み、戦います。
授業で行うよりは、小学生の習い事の1つとしてよく使われます。
□武道とは何かについて
武道という言葉を耳にした機会はあるかと思いますが、正式な意味を理解している方は少ないでしょう。
*本来の武道とは
武道とは戦いの道、つまり武士の心構えを意味します。
今でいう武士道という言葉と同じ意味と捉えて良いでしょう。
現在では剣道、柔道、空手道などスポーツを意味しますが、明治時代の後半にこのように意味づけがされました。
*武道の理念とは
そもそもの武道は、人を殺傷したり、制圧したりする技術を磨きながら人格も鍛えることを理念としています。
あらゆる武士道に由来する武技を、心技体を一体として鍛え、人格を磨き、道徳心を高め、礼節を尊重する態度を養う、国家、社会の平和と繁栄に寄与する人間形成の道であると言われています。
□まとめ
今回は、日本の伝統的なスポーツを紹介しました。
勝利しても礼節を重じ、喜ばず、さらに努力するというのは他のスポーツでは考えられないことです。
日本特有の武道という考え方は、日本だけでなく世界中の人々を魅了しています。
武道を知った上で、これらのスポーツに触れると新たな発見があるかもしれません。