日本で宗教というと、洗脳のように捉える人が多く、あまり良い意味合いでは取られません。
一方、海外では若者でも当たり前のように宗教の議論が行われていると言います。
ここまで違いが生じるのは、宗教に対する考え方の違いが原因です。
そこで今回は、日本と海外の宗教の違いを解説します。
□海外との宗教の違いについて
日本と海外での考え方の違いを紹介します。
*神を信じるか信じないか
日本人は神の存在が気分によって存在したり、しなかったりします。
そのため存在するかどうかという結論を出せず、出せないことを気にもしません。
一方、外国はいくつかに分かれます。
イスラム教や、カトリックの発展途上国、アメリカ、イタリアなどは神の存在を信じて疑わない人が大半を占めます。
他には、北欧の国々や、旧社会主義国家や世俗主義のフランスやドイツなどは神の存在を否定する人が多数派を占めます。
*宗教心を大切にするかしないか
日本は神の存在は気にもしませんが、宗教心を大切にする傾向があります。
自然や神社に対するアニミズム的な宗教心が強いからか、他の教義宗教を嫌うからかは定かではありません。
一方、海外の国々では宗教心と神への信仰心は比例します。
無宗教の人が少ないイタリアやインドなどは宗教心を重要だと考えています。
逆に、無宗教の人が多い中国やオーストラリア、オランダなどは宗教心も大切にしていません。
□神道について
神道とは、日本に古来から存在する八百万の神様への信仰が仏教や儒教などの影響を受けて変化していった宗教です。
教義や教典はなく、古事記や日本書紀を神典とします。
神の中でも最高の位につくのが天照大神で、日本の天皇は天照大神の末裔であることから尊ばれています。
明治維新後に神道は国教となり、国家神道という体制で天皇は存在自体が神という位置付けをされるようになりました。
しかし、国家神道が戦争をもたらしたとして、昭和天皇が天皇は神であるという考えを排除しました。
神道の信仰は祖先崇拝が中心となっています。
神道で亡くなった人が親族を見守る祖先神になるとされ、死後の世界から見守っていると考えられています。
□まとめ
今回は、日本と海外の宗教の違いを解説しました。
日本人は宗教に対して非常に都合よく捉えていますが、世界の中で極めて異質です。
日本文化に大きく影響している神道を知らないと、外国人と話したときに恥をかいてしまいます。
これを好機として、日本を本質から理解する意味で神道を学んでみると良いでしょう。