みなさん、年末年始は何をして過ごしていますか。
年末年始の過ごし方には伝統的なものが多く、年末年始を海外で過ごす方はその国の風習を体験できるチャンスです。
今回は、日本の年末年始の過ごし方についてご紹介します。
□日本人の年末の過ごし方について
今回は、年末の過ごし方を2つご紹介します。
1つ目は、お蕎麦を食べます。
年越し蕎麦と呼ばれるものです。
なぜお蕎麦を食べるのでしょうか。
その理由のひとつは、お蕎麦が細長いことにあります。
長生きできますようにという長寿を願って食べると言われているのです。
また、お蕎麦は切れやすいことから、1年の厄を切る、除くという厄除けのために食べるとも言われています。
2つ目は、除夜の鐘を鳴らすことです。
12月31日の夜から1月1日の朝にかけて寺院の梵鐘(ぼんしょう)をつきます。
除夜というのは「旧年を除く夜」という意味で、12月31日の夜のことを指します。
鐘をつく回数が108回の理由は、煩悩が人には108つあると言われているからです。
煩悩は人の心を惑わせたり、苦しめたり、悩ませたりします。
そのため、年の瀬に鐘をつくことで、新しい1年を新たな気持ちで迎えようという行事です。
□日本人の年始の過ごし方について
次に、年始の過ごし方について3つご紹介します。
1つ目は、届いた年賀状を見ます。
日本には年賀状という文化があります。
12月中に書いて正月に届くように送り、仕事関係のお世話になった人に送ることが一般的です。
新年の挨拶と1年間の感謝を伝えます。
2つ目は、初詣に行くことです。
新年になって、正月に初めて神社やお寺、寺院に参詣し、その1年の幸せを祈願することを初詣と言います。
初詣では、1年の運試しとしておみくじを引くことを楽しみにしている方も多いです。
3つ目は、お年玉を配る、もらうことです。
諸説はありますが、お年玉が始まったのは江戸時代で、庶民にも浸透していたと言われています。
現在のお年玉はお金が一般的ですが、もともとはお餅でした。
なぜならそれは、「魂」を象徴するものと考えられていたからです。
また、お年玉は目上の人が目下の人にあげるものなので、子どもたちが祖父、祖母や親戚からもらうことが多いですよ。
□まとめ
今回は、日本人の年末年始の過ごし方についてご紹介しました。
年末年始は特に日本の伝統や文化がより感じられるかもしれません。
ぜひ、年末年始に日本を訪れる際には1年間の幸せを願い、日本の和を楽しんでください。