日本にはお盆という文化があります。
海外でもお盆に似た行事があるのはご存知でしょうか。
実は、お盆の語源はインドのサンスクリット語なのです。
英語圏のものでお盆を例えるならば、ハロウィンやイースターが似ているでしょう。
今回は、日本で歴史の長い行事「お盆」についてご紹介します。
□お盆の特徴や時期について
今回はお盆とは何かという疑問を解決します。
お盆の歴史は古く、日本書紀によると、初めて行われたのは飛鳥時代だとされているのですよ!
*お盆の特徴について
お盆の時期にはご先祖様が浄土から地上に戻ってくると考えられています。
ご先祖様を家にお迎えし団欒の時間を過ごし、ご冥福をお祈りしてから、ご先祖様の霊を供養します。
そのためにお盆休みが存在するのですね。
ご先祖様を家にお迎えする際には、ご先祖様が道に迷わないように迎え火を焚きます。
また、火を焚かず提灯で代用する場合もあるのです。
ご先祖様が行きと帰りに精霊馬に乗ると考えられています。
そのため、キュウリとなすを使用し、馬と牛を作ります。
馬は牛より足が速いためこちらに来るときは馬に乗り、帰るときには名残惜しいため牛に乗って帰ると言われているのですよ。
*お盆にすることは
お盆にすることは、各家庭の伝統の違いがありますが、大まかなものは以下の通りです。
- 盆棚や精霊棚の用意
- なすときゅうりで精霊馬(しょうりょううま)を作る
- お供え物やお飾りをお墓や仏壇にする
- 迎え火を焚き、霊魂のお迎えをする
- 欠かさずに精霊棚にお供え物をおく
- 送り火を焚き、霊魂を送る
また、お坊さんを呼んでお経をあげていただくこともあります。
これを法要といい、故人の冥福を祈って行う追善供養のための仏教の儀式です。
*お盆の時期について
お盆の時期は地域によって異なり、新暦のお盆(7月13日〜16日)、月遅れ盆(8月13日〜16日)、旧暦のお盆(7月15日を中日とし、年毎に日にちが異なる)と決められています。
一般的にお盆と呼ばれているのは、お盆休みのある月遅れ盆です。
14日~15日の盆中の三度の食事には家族と同じものをお供えします。
さらに故人の四十九日の忌明け後、お盆を初めて迎える場合は、新盆あるいは初盆と言います。
普段以上に盛大に供養を行い、手厚くもてなします。
□まとめ
今回は、日本の伝統的行事であるお盆とは何かご紹介しました。
お盆で何よりも大切なことは、ご先祖さまに感謝の気持ちを持ち、心を込めて供養を行うことです。
日本独特の文化なのでお盆の時期に訪れる際には肌で感じて見てくださいね。