みなさん、日本のお寺と神社の違いをご存知ですか?
長年日本に住んでいる方でも、この違いを明確に答えられる人は少ないかもしれません。
日本では、合格祈願や結婚式をはじめ、お寺や神社に足を運ぶ機会が多く、とても身近な存在です。
両方の違いを知っておくことで、より密接に日本の文化を感じられるでしょう。
□お寺の特徴とは
まずはお寺の特徴をご紹介します。
大まかなお寺の定義は、「仏教を広める僧侶の住む場所」です。
仏教は、キリスト教やイスラム教を含めた世界三大宗教のうちの一つで、5億人もの信者がいます。
「正しい行いを積むことで、誰でも救われる」というのが基本的な仏教の考え方です。
その仏教の崇拝の対象は仏様なので、御本尊として仏像が安置されているのですよ。
*お寺での参拝の仕方
お寺での参拝方法を知っておくことで気持ちよくお参りできるでしょう。
参拝方法の順番は以下の上から順に行ってください。
- お寺の入り口にある山門で一礼し、参道を歩く
- 手水舎で手や口を清めて本堂に行く
- 本堂前で煙を浴びて、お線香を添える
- 本堂前で仏像の正面でお賽銭を静かに入れる
- 鈴や鐘をならし、姿勢を正して合掌し心の中で祈願する
- 手を合わせたまま深くお辞儀する
- 最後に仏像に向かって一礼する
お寺では、拍手はしないということに注意してくださいね。
□神社の特徴とは
次に神社の特徴をご紹介します。
大まかな神社の定義は「神道の信仰で神々を祀る(まつる)ための建物や施設の総称」です。
神道は、日本大昔から続いている信仰で、とても歴史は長いのですよ。
太陽や風、植物、雨、大地などの自然界への感謝の気持ちから培われた宗教であると言われています。
また神社によっては、偉人、皇室、氏族の祖神や国家に功労のあった人などの霊が神として祀られているところもあります。
神社の崇拝の対象は「八百万(やおよろず)の神」で、八百万とは「無数の」を意味します。
そのため、一つの神社でも複数の神様が祀られていることも多いです。
*神社での参拝の仕方
お寺での参拝方法と混同しないように注意しましょう!
参拝方法の順番は以下の上から順に行ってください。
- 入口の鳥居の前で一礼する
- 参道の端を歩き拝殿へ向かう
- 手水舎で手や口を清める
- 賽銭箱に賽銭を入れ、紐を引き神様をお呼びする
- 2回礼をする
- 2回手を叩く
- 礼をする
最後から3つの手順は、いわゆる「二礼二拍手一礼」と言われるものです。
□まとめ
お寺は「仏教の教えを説く僧侶の住むところ」であり、神社は「神道を起源としている建物」であるという違いがわかりました。
参拝方法の大きな違いは「お寺は合唱である一方、神社は拍手である」ということでしょう。
お寺と神社に行って、日本の文化を感じてくださいね!