日本の文化が好きな方の中には、日本の食べ物について知りたいとお考えになる方も多いかと思います。
そこで今回は、日本の食べ物の文化である「和食」についてご紹介します。
□和食とは何か
和食とは、ごはん、汁物、おかず、つけ物の組み合わせを基本とする食事です。
ごはんにみそ汁やすまし汁などの汁物が一品付くことを「一汁」といいます。
そこに、大きなおかず(主菜)やあえ物や、おひたしなどの小さなおかず(副菜)が1〜2品付くことを「二菜」「三菜」と呼びます。
この食事の基本形の歴史は、今から1200年ほど前の平安時代までさかのぼります。
日本人は古くから自然をとても大切にしながら暮らしてきました。
自然の中に神様を見い出し、その神様に豊作を祈り、収穫の喜びと感謝を示すために祭りを行ってきました。
祭りは、神輿(みこし)を担いだり、綱引きをしたり、音楽を演奏したりと盛大に行われ、現在でも行われています。
このように、自然から得た食材に感謝の気持ちを表しながら、日本の文化である和食は受け継がれたのです。
ここまでご紹介した基本形ではなく、どんぶりやすし、うどんなどの1つの皿に盛り付けた料理もあります。
これらも、形は違いますが和食の1つです。
また、外国から伝わった料理を、日本独自の形に変化させた料理もありますね。
例えば、カレーライスやラーメン、コロッケ、オムライスは外国の料理を日本人の口に合うように作られました。
日本の特徴として、春、夏、秋、冬の四季があることが挙げられます。
その季節にだけ味わえる食材を「旬(しゅん)」の食材といい、これらを取り入れることが多いです。
また、南北に長く海や山に囲まれた地形の日本は、地域ごとに風土が異なりそれぞれの地域ならではの伝統料理が誕生しました。
この伝統料理を郷土料理と呼びます。
日本の文化が好きなみなさんはご存じかと思いますが、和食は無形文化遺産に指定されています。
食材を無駄なく使うため、調理方法や保存方法を工夫し、四季を感じるために器や盛り付け、部屋を飾り、行事に合わせたごちそうを作り出しました。
このように、自然のめぐみを尊重しながら海外の食材や料理を取り入れ、1つの文化をはぐくんできました。
これが、和食の文化として評価され、ユネスコの無形文化遺産に指定されました。
□まとめ
今回は、和食の歴史や意味合いについてご紹介しました。
日本人にとって和食は、昔から受け継がれてきた大切な文化です。
ぜひ一度、和食を召し上がってみてはいかがでしょうか。