エスカレーターを利用する際にどのように乗りますか。
日本では地域によって左か右の片側に乗ったり、どちらでもなかったりと様々です。
日本に慣れていない外国人は見よう見まねで対処しようとするでしょうが、事前に知っておくに越したことはありません。
今回は日本のエスカレーターの利用法について説明します。
□エスカレーターで立つ位置の都道府県ごとの違い
エスカレーターは左側に立つ場合、右側に立つ場合、決まっていない場合など地域によって様々です。
2014年に「エスカレーターで立つのは右と左のどちらか」というアンケートが行われました。
その結果、関西では右側に立つ傾向が強く、その他の地域は全般的に左側に立つという結果が出ました。
*関西は一般的に右側に立つ
関西の中でも大阪や奈良、兵庫は70パーセントほどの人々が右側に立つという結果が出ました。
一方、和歌山は片側空けをしないという人が多く、京都に至っては左側に立つ人が右側に立つ人の割合を10パーセント上回っています。
これは京都が国内外問わず観光客が多く訪れるため、関西の常識が弱まる傾向があるからだと考えられています。
*関西以外は左が根強い
関西の影響を受けやすい四国では右と左の割合が同じくらいになっています。
関西を離れて福岡、宮城、愛知など九州、東北、中部の主要の県では圧倒的に左に立つのが一般的です。
□安全にエスカレーターを利用する方法
1つ目は歩かないことです。
エスカレーターは片側に立ち止まって列になって並ぶ人が多いです。
残り半分の空いている側を歩いて、立ち止まっている人たちを追い越す際にぶつかる可能性があるため気を付けましょう。
2つ目はベビーカーを使わないことです。
エスカレーターの狭い幅にベビーカーを乗せると、ベビーカーが転倒してしまう可能性があります。
下にベビーカーが転がり落ちて、お子様を危険に晒す可能性も否定できません。
3つ目は黄色い線の内側に立つことです。
黄色い線の付近は上の段との接続部分で、靴ひもや服の裾などが巻き込まれる可能性があり、非常に危険です。
黄色い線の内側に立ち、未然に事故を防ぎましょう。
4つ目は手すりに捕まることです。
両手が荷物で塞がったまま乗っていると、後ろから押された際や突然の反動によってバランスを崩す可能性があります。
自分がバランスを崩すと、他の人の迷惑にもなるので気を付けましょう。
□まとめ
今回はエスカレーターの利用方法について説明しました。
日本でエスカレーターに乗る際は、基本的に左側に立っておくと問題ありません。
また、エスカレーターを使う際は立ち止まって手すりをつかんで乗るようにしましょう。