エスカレーターはショッピングセンターや駅でよく見かけるので、移動には欠かせない乗り物です。
この記事では、日本でエスカレーターに乗る際の注意点を解説しますので、是非ご参考にして下さい。
□エスカレーターでの立ち位置で注意することとは?
日本でエスカレーターに乗る際に、地域によって立ち位置が異なることに注意しましょう。
関西では右側に、関東では左側に立つのが一般的とされています。
関西といっても、右側に立つのは主に奈良県、兵庫県、大阪府、和歌山県の4府県であると言われています。
関西エリアの中でも京都府は観光客が多いため、前の人が基準となり右左が決まります。
左側が多数派ではあるものの、なぜこのような違いが生まれたのでしょうか。
はっきりとした理由は分かっていませんが、ここでは諸説を紹介します。
まず関東が左側に立つようになったのは、武士が左の腰に刀を差して左側を歩いていた頃の名残が現代にも残っているからと言われています。
一方で関西が右側に立つようになったのは、阪急梅田駅でのアナウンスがきっかけといわれています。
こういった諸説を知り、地域によって立ち位置が異なることを理解した上で観光すれば、移動まで楽しむ事ができるでしょう。
□エスカレーターで歩いてはいけないの?
長い間日本では、片側を開けて急ぐ人に道を譲る習慣が定着していました。
その背景には、速いことは良いことという経済効率優先の価値観があります。
しかしエスカレーターは立ち止まって利用することを前提に作られたものです。
そのため、つまずいて転倒したり、人や荷物に衝突したりして多くの事故が発生しています。
そこで鉄道会社は、エスカレーターは歩かず2列で並んで利用しようという呼びかけを試験的に始めました。
2020年に開かれる東京オリンピックで、エスカレーターの利用が増えることを見越して、事故を防止することが狙いでもあります。
実際に利用客へアナウンスしたり、天井や壁にメッセージを貼ったり、警備員が巡回して注意喚起したりしました。
ところが、利用者からは賛否両輪の意見が寄せられているのが現実です。
鉄道会社は、呼びかけに反応して行動してくれる人も増えているとして、この試行をふまえて呼びかけを広げていくか検討しています。
□まとめ
日本でエスカレーターに乗る際の注意点についてご紹介しました。
エスカレーターは便利な移動方法であるので、事故なく安全に利用したいものです。
この記事をご参考頂ければ幸いです。