映画や大河ドラマなどで、殺陣を見たことがある人は多いのではないでしょうか。
しかし、実際にどのようなものなのか知らない人が多いでしょう。
殺陣は、能や歌舞伎のように古い歴史を持つ日本の伝統文化の1つであると言えます。
今回は、殺陣の基本についてご紹介します。
□殺陣は演じることが重要
最近では、殺陣に興味を持つ方が増えたことで、教室に通う方が多くみられます。
殺陣は体を動かすため、子供だけではなく、大人も楽しめるでしょう。
殺陣とは、映画や舞台などで刀をはじめとする武器を使った立ち廻りのことです。
形の美しさやリズムなどの基本型を組み合わせて構成されています。
この複雑な組み合わせを考えて、実際に演じる俳優に教える人のことを殺陣師と呼びます。
演技や芝居として行う場合は、刀などの武器を扱う技術だけではなく、武術や武道のような身のこなしが必要でしょう。
また、実際に演じる作品は様々なものがあります。
単に武器を扱えれば演技ができるというわけではありません。
そのため、武士や侍、妖怪など、それぞれの役によって演じ方や立ち振る舞いを変えなければなりません。
あくまで「演技」であるため、一緒に演じる演者に怪我をさせないように最大限の配慮がされています。
このように、殺陣は基本的に「演じる」ことであると覚えておくと良いでしょう。
□殺陣をする時の具体的な方法をご紹介します!
では実際に殺陣をする際には、どのような方法で行われているのでしょうか。
今回は、刀の握り方と体さばきの2つのポイントをご紹介します。
*刀の握り方
握り方は、場面や状況によって様々です。
正眼(せいがん)に構える場合は、左手を柄頭(つががしら)のギリギリを握り、右手は鍔元(つばもと)から離して軽く握ります。
また、両手をくっつけた握り方や逆手に変える場合もあります。
流派によって様々なスタイルがあるので、色々と見比べてみるのも楽しみ方の1つでしょう。
*体さばき
武道をやる上で、体さばきはとても重要であり、殺陣でもその考えに基づいた表現がされます。
体の重心を落とした低い姿勢で構え、巧みな足さばきで相手の攻撃をかわします。
そして、一瞬の隙をついて間合いを詰め、相手を仕留めます。
このような動きをするためには、様々な動きに対して、臨機応変に対応できる体さばきが不可欠でし
ょう。
□まとめ
今回は、殺陣の基本についてご紹介しました。
殺陣について理解した上で映画やドラマなどを見てみると、より楽しめるのではないでしょうか。
また、単に演技を学ぶだけでなく、礼儀作法や正しい姿勢が身につき、日常の生活にも役立つでしょう。