書道を始めたいけど、どのような筆を使えば良いか分からない方は多いのではないでしょうか。
様々な種類があり、これまでやったことがない人にとっては選ぶのが難しいですよね。
しかし、書道をやる上で、紙や墨選びと並んで重要なのが筆選びです。
そこで今回は、書道を始めてみたい方に向けて、筆の選び方をご紹介します。
□書道の筆の選び方とは?
筆と一口に言っても、それぞれ多くの形や種類の物があり、その中から選ぶことになります。
選ぶ際は、穂や軸の形に注目してみることが重要です。
では、実際にそれらに着目する際のポイントを3つご紹介していきます。
*四徳で選ぶ
選び方で重要なこととして、四徳を持ち合わせているものが良いと言われています。
これは古来中国から伝わり、今もなおこの条件は変わっていません。
四徳とは、「尖、斉、円、健」を合わせたものです。
これら4つは、1つずつ特徴が違い、書く際の感覚も変わってきます。
これらの条件をもとにしながら、書き手の方が求めている目的に合った筆が良い筆と言えるでしょう。
*軸で選ぶ
軸は大きく普通軸とダルマ軸に分けられます。
普通軸のものは、穂の根本と持ち手部分の軸の太さがほぼ等しくなっています。
また、ダルマ軸と比較して、普通軸のものの方が軽いことが特徴でしょう。
ダルマ軸のものは、穂よりも持ち手のところが細くなっています。
そのため、小さい手の方やお子様にオススメです。
*穂先の長さで選ぶ
穂の長さは、初心者の方であれば、まずは短めのものを選ぶのがオススメです。
慣れてきてある程度自由に筆を扱えるようになってきたら、長い穂のものを試してみると良いのではないでしょうか。
□失敗しない筆の選び方とは?
筆を選ぶ際に失敗しないために、穂の種類だけはチェックしておきましょう。
毛の種類は、剛毛筆、柔毛筆、兼毛筆の3種類あります。
剛毛筆は、馬や鹿、狸などの硬い毛によって作られたものです。
穂が硬くて弾力があり、力強い字を書けるため、楷書に向いているものと言えるでしょう。
柔毛筆は、剛毛筆とは対照的に柔らかい毛を使って作られた筆です。
穂が柔らかいため、自由に筆を扱うことが難しく、初心者の方よりは上級者の方向けのものでしょう。
兼毛筆は硬さと柔らかさのバランスが取れた筆であり、幅広い字体を書けるため、初心者の方にオススメです。
□まとめ
今回は、書道を始めてみたい方に向けて、筆の選び方をご紹介しました。
多くの種類がありますが、いくつかのポイントに着目することで、より自分に合ったものが見つかるでしょう。
ぜひこの記事を参考にご自分に合ったものを見つけて、書道を楽しんでみてはいかがでしょうか。